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浅野太志 songe a Paris

パリでエテイヤ・タロットの取材を終えた、占い師・浅野太志の日々の活動をつづります。

何を喜んで、何を悲しんで…

 真夏の炎天下の太陽の下、ここ千葉では、台風が通り過ぎた以来、しばらく雨は降っていません。

 でも、西日本に降る豪雨の影響で、広島では大規模な災害が起き、多くの方々が命を落とされ、今も救助活動が続いています。

 僕はタロット本の出版を間近にして、浮かれている時に、時を同じくして、思いもよらない突然の災害に苦しんでいる人々がいる…

 何と言っていいのか、わからなくなります。

 ずい分前の話ですが、映画監督の宮崎駿さんは、「千と千尋の神隠し」 がアカデミー賞長編アニメ映画賞を受賞した時、自筆のFAXで行なったコメントが、次のようなものでした。

 いま世界は大変不幸な事態を迎えているので、受賞を素直に喜べないのが悲しいです。しかし、アメリカで 「千と千尋」 を公開するために努力してくれた友人たち、そして作品を評価してくれた人々に心から感謝します。

 この年は2001年… このコメントをされた頃は丁度、アメリカのニューヨークで、忌まわしき9・11の同時多発テロにより、多くの方が命を落とし、世界が騒然となっていました。

 宮崎駿さんも、複雑な心境だったと思います。

 今から10年前… 僕はあの頃、人生に何の希望も持つ事ができないで、あてもなく生きていて、ある日、師匠から掛かってきた一本の電話で占い師になろうと決めました。

 やっと、これだと思える人生の目標ができたあの日は、本当に嬉しかった…
 でも、それと同時に、自分だけが浮かれて喜んでいてはいけないと思いました。

 それは、2005年4月25日の事…

 なぜ、この日にちを覚えているかと言うと、丁度この日、JRの福知山線が脱線をして、107名もの方が命を落とした日だったからです。

 一体、何を喜んで、何を悲しんだらいいのか… わからなくなります。

 自分一人の個人的な成功は、確かに嬉しいけど、やっぱり浮かれてはいられない…
 間近にとんでもなく辛い目に遭っている人がいるのに、自分だけが喜んでいるような、みっともない人間になりたくない…

 人生で起こる突然のアクシデントは、常に覚悟はしておかなければならないでしょう。

 今後に備えて、未然に防げるものがあれば、あらゆる手を尽くすべきですが、どんなに準備万端にしても、予想もできない、避けられないような災害だってあります。
 何も起こっていない内から、そんなものに怯えているのも馬鹿げています。

 僕は、例えそんな事が起こった時でも、なるべく心を動じないでいたい、と思います。

 その動じない心があれば、強く生きていけると思うし、自分が強くなれれば、人にだってもっと優しくなれると思うから…

 自分だけの幸せにとらわれると、人は弱くなる…

 まあ正直、どれだけの事が今の自分にわかっているのか、自分にもわかりません。

 被災地の方の救助活動がスムーズに行く事と、一日も早い復旧を、心よりお祈りいたします。


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