2014.08.12
エテイヤが伝えたかった事
ついにこのブログも、900回目を迎えました。
夕方から出かける用事が入っているので、その前にこの記念すべき900回目のブログを書いてしまおうと頑張っていると、ドアをノックする音が……
ヤマト運輸の人でした。

送り主は、総和社からです。
中を空けてみると……
これ、今度の新刊の刷り始めの本です。
やっと、ここまでたどり着きました。
本格的な製本をして書店に配本されるまでに、あと2週間ほどかかりそうです。
あと一週間ほどしたら、また改めてこのブログとホームページで発表しますので、ご予約はもうしばらくお待ちになってください(^^)
思えばこのブログは、今から200年以上前に生まれた、エテイヤというパリの占い師を調査する目的で、書き始めました。
そして、エテイヤの事を知りたいと思ったのは、ウェイト版タロットの小アルカナの正しい意味のルーツをきちんと確かめて、本を出版したいと思ったから……
今、その夢がやっと実現しつつあります。
これがエテイヤの若い時の肖像画。
ハンサムですね……
当時の音楽家とか、みんなこういうカツラをかぶっていたから、多分これって、カツラじゃないかと思います(笑)

もう一つのエテイヤ像……
こっちはダンディーですね。
僕は、エテイヤの事を訪ねて、パリまで行ったのに、結局その影をつかみきれずに、3週間ほどですぐに帰国する事になってしまいました。
(2012/3/20ブログ 「かき消されたエテイヤの足跡」 参照)
本当は、きちんと納得できるものをつかんでから帰国したいと思っていたのですが、まるで運命に導かれるように急きょ日本に戻らされる事になって、そして今の自分があります。
エテイヤと言えば、世界初の占い用タロットデッキである 「エジプシャンタロット」 の作者としても有名ですが、数々の占い本や錬金術の本の著者でもあり、世界初の作家兼占い師として10冊ほどの著書を残しています。
エテイヤというのは、多少商人気質も強いですけど、基本的には、人間というものや社会というものの事を、きちんと考える事ができるヒューマニズムな人だったと思うんです。
例えば、フリーメイソンのような、迷信や宗教の類いに、惑わされる事もありませんでした。
ほぼ同時期のフランス・パリで活躍した、マドモアゼル・ル・ノルマンの占いの鑑定料金は、小さな占いは6フラン、大きな占いは30フラン、スペシャル・ホロスコープ鑑定は、400フランでやっているのに対して、エテイヤの鑑定料金なんて、夢占い6ルーブル、カード占い24リーブル、ホロスコープ50リーブルです。(1フラン=1.0125リーブル)
当時のパリでは、いくつかの種類の貨幣が使われていた……
というか、マドモアゼル・ル・ノルマンがぼったくり過ぎですね……
エテイヤは1791年に、亡くなったのですが、死の最後の年なんかは、毎週定期的に4ページのパンフレットを作って配っていたんです。
占いの事も書いていましたが、ほとんどは当時のフランスの社会に対する自分の考えを述べたものです。
4ページのパンフレットを、毎週書き続ける事って、かなり大変な事です。
その中には、当時の死刑制度に対して、痛烈に批判したものもありました。
このエテイヤという人は、本気で社会を変えようとしていたんじゃないかと思います。
そしてきっと、本気で人々の幸せを願っていた……
罪もない人がギロチン台の上に乗せられて、大衆の前で、首を切られるのに耐えられなかったのかも知れません。
フランスで、エテイヤの悲願である、死刑制度が廃止されたのは、ほんのつい最近の事…… 1981年ミッテラン政権においてです。
日本ではまだ死刑制度が存続していますが、ヨーロッパでは、ベラルーシ以外の国は全部死刑撤廃しています。
日本でも、終身刑導入とともにやるべきだと思う……
200年も前に生きたパリのエテイヤ……
エテイヤというパリのタロット占いのパイオニアは、現代という時代に生きる我々にも、案外、様々な事を語りかけてくれているのかも知れません。
(参考文献 「タロット大全」 伊泉龍一先生・著)
夕方から出かける用事が入っているので、その前にこの記念すべき900回目のブログを書いてしまおうと頑張っていると、ドアをノックする音が……
ヤマト運輸の人でした。

送り主は、総和社からです。
中を空けてみると……

やっと、ここまでたどり着きました。
本格的な製本をして書店に配本されるまでに、あと2週間ほどかかりそうです。
あと一週間ほどしたら、また改めてこのブログとホームページで発表しますので、ご予約はもうしばらくお待ちになってください(^^)
思えばこのブログは、今から200年以上前に生まれた、エテイヤというパリの占い師を調査する目的で、書き始めました。
そして、エテイヤの事を知りたいと思ったのは、ウェイト版タロットの小アルカナの正しい意味のルーツをきちんと確かめて、本を出版したいと思ったから……
今、その夢がやっと実現しつつあります。

ハンサムですね……
当時の音楽家とか、みんなこういうカツラをかぶっていたから、多分これって、カツラじゃないかと思います(笑)

もう一つのエテイヤ像……
こっちはダンディーですね。
僕は、エテイヤの事を訪ねて、パリまで行ったのに、結局その影をつかみきれずに、3週間ほどですぐに帰国する事になってしまいました。
(2012/3/20ブログ 「かき消されたエテイヤの足跡」 参照)
本当は、きちんと納得できるものをつかんでから帰国したいと思っていたのですが、まるで運命に導かれるように急きょ日本に戻らされる事になって、そして今の自分があります。
エテイヤと言えば、世界初の占い用タロットデッキである 「エジプシャンタロット」 の作者としても有名ですが、数々の占い本や錬金術の本の著者でもあり、世界初の作家兼占い師として10冊ほどの著書を残しています。
エテイヤというのは、多少商人気質も強いですけど、基本的には、人間というものや社会というものの事を、きちんと考える事ができるヒューマニズムな人だったと思うんです。
例えば、フリーメイソンのような、迷信や宗教の類いに、惑わされる事もありませんでした。
ほぼ同時期のフランス・パリで活躍した、マドモアゼル・ル・ノルマンの占いの鑑定料金は、小さな占いは6フラン、大きな占いは30フラン、スペシャル・ホロスコープ鑑定は、400フランでやっているのに対して、エテイヤの鑑定料金なんて、夢占い6ルーブル、カード占い24リーブル、ホロスコープ50リーブルです。(1フラン=1.0125リーブル)
当時のパリでは、いくつかの種類の貨幣が使われていた……
というか、マドモアゼル・ル・ノルマンがぼったくり過ぎですね……
エテイヤは1791年に、亡くなったのですが、死の最後の年なんかは、毎週定期的に4ページのパンフレットを作って配っていたんです。
占いの事も書いていましたが、ほとんどは当時のフランスの社会に対する自分の考えを述べたものです。
4ページのパンフレットを、毎週書き続ける事って、かなり大変な事です。
その中には、当時の死刑制度に対して、痛烈に批判したものもありました。
このエテイヤという人は、本気で社会を変えようとしていたんじゃないかと思います。
そしてきっと、本気で人々の幸せを願っていた……
罪もない人がギロチン台の上に乗せられて、大衆の前で、首を切られるのに耐えられなかったのかも知れません。
フランスで、エテイヤの悲願である、死刑制度が廃止されたのは、ほんのつい最近の事…… 1981年ミッテラン政権においてです。
日本ではまだ死刑制度が存続していますが、ヨーロッパでは、ベラルーシ以外の国は全部死刑撤廃しています。
日本でも、終身刑導入とともにやるべきだと思う……
200年も前に生きたパリのエテイヤ……
エテイヤというパリのタロット占いのパイオニアは、現代という時代に生きる我々にも、案外、様々な事を語りかけてくれているのかも知れません。
(参考文献 「タロット大全」 伊泉龍一先生・著)
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