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浅野太志 songe a Paris

パリでエテイヤ・タロットの取材を終えた、占い師・浅野太志の日々の活動をつづります。

気分どっぷりグノーシス

 今日は赤坂で、お世話になっている社長と、これからの未来のプロジェクトをミーティングしました。

 実は僕、今朝 あんまり体調が良くなかったのです…
 ここの所、原稿の仕事をずっと無理して続けたせいで、疲れが溜まっていた反動が来たのかも知れません。

 でも、おしゃれな喫茶店でミーティングしている間に、すっかり体調も元に戻りました。
  調子が悪い間、宇宙から元気のエネルギーをもらうイメージしてた(笑)

 それにしても、肉体というものを持っている人間というのは、本当に窮屈なものだ… なんて、グノーシスチックに思ってみたりして…

 最近、「グノーシスの宗教」 という本を読んだせいで、どっぷりグノーシスにハマってます(笑)

グノーシスの宗教 
グノーシスの宗教
(ハンス・ヨナス著 秋山 さと子・入江良平 翻訳・人文書院刊/4800円+税)


 この本はいわゆる宗教哲学の専門書なのですが、488ページもあって、枕にするには丁度いい高さだと言いますか(笑)
 一昔前の僕だったら、多分2~3ページめくっただけで、本当に枕にして眠ってしまっていたと思います。

 何で、この本を夢中になって読んでいたかというと、今度の 「タロット講座 ~大アルカナ実践編~」 をやるにあたって、ウェイト版の作者であるアーサー・エドワード・ウェイトという人を少しでも知っておこうと思ったからなのです。

 アーサー・ウェイトの事を知ろうと思ったら、この人の根底にある思想の 「神秘主義」 というものと、「グノーシス主義」 というものが良く分かっていないと、その実態がまるでつかめないし、ウェイト版の特に大アルカナに込められたカードの真の意味というものもつかめない…

 ウェイト版って、まるで初心者向けの一番やさしいタロットみたく言われていますけど、ウェイトという人は自分の持っている哲学に対して、ものすごく真面目な人だったんです。
 まあ、アレイスター・クローリーからは、学者気取りの愚物だとか言われてますけど…

 僕はこのウェイトの哲学的な所が好きで、それが、あくまでもこのウェイト版にこだわっている理由です。

 一つ目の 「神秘主義」 は、まだ比較的わかりやすい考え方(要は、多くの新興宗教が、あたかも自分の所だけの教理のように語っているアレです…)なんですけど、二つ目のこの 「グノーシス主義」 というのは、本当につかみどころが無くて、僕もさっぱりわからなかったんです。

 講座を始める前に、そういう意味でも、一度はこの本を読んでおかなければって思っていました。

 この本をざっと読んでみて、何となくグノーシスというもののニュアンスはわかった気がします。
 でも、なんだかうまく説明できませんけど(笑)

 一つの側面だけ言えば、「我々は魂であって、肉体の中に押し込められて窮屈だ」 っていう思想ですかね…

 グノーシスって、いろんな宗教の中に存在するんです。
 マニ教、マンダ教、バビロニア教… メジャーな所では、キリスト教やユダヤ教の中なんかにも存在します。

 その宗教によって、同じグノーシスでも、禁欲主義になったり、放縦主義になったり、いろいろです。

 元々、グノーシスという言葉は、ギリシャ語の 「知る」 という意味で、以前は 「急激にギリシャ化された異端のキリスト教」 みたく捉えられていた事もありましたが、それはかなり狭い見方であって、この本の著者のハンナ・ヨナスは、グノーシスの起源は、アレキサンダー大王に一時的に征服されたオリエントにまでさかのぼる事ができる、という考えを述べています。
 つまり、キリストの生誕よりも、う~んと昔からグノーシスはあった…

 とはいえ、起源がわかってみても、グノーシスってやっぱり何だかよく分かりません。

 まあ、ものすごく乱暴にグノーシスを一言でまとめてしまうなら、「人の存在は、宇宙からやってきて、旅をしている魂だ」 って事でしょう。     本当にそれでいいのか(笑)

 ある意味グノーシスは、実存主義(「我思う、ゆえに我あり…」 という考え方で、実在主義(思おうが思うまいが、世界は存在するという考え方)の逆)とか、禅の考え方なんかに、少し共通点があります。
 まあ、グノーシスの方が、実存主義よりも、うんとネガティブチックです。
 だって、我々は肉体の中に無理やり押し込まれている…、という考え方ですから…

 このグノーシスというものの見方の欠点としては、これは実存主義にも言える事なんですけど、「この世なんて、所詮はまぼろし…」 っていう考え方ですから、人や社会の為に何かするような行為の価値が希薄になっていくというか…

 この部分が、特に一般のキリスト教なんかから、グノーシスが批判されやすい所だったりします。

 それに、グノーシスの考え方にハマり過ぎると、なんだか孤独な気持ちになりますね。
 このブログを書いていても、「本当にこうやってブログ書いている意味があるのかな…」 なんて思えてきます(笑)

 まあそれでも、たまには、このグノーシスの世界観を楽しんで、この世を旅する異邦人のような気持ちになるのも、また新鮮なものです。

 気分はどっぷりグノーシス…

 旅を終えたら、ちゃんと実在主義の世界へ戻ってきますからね(笑)


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