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浅野太志 songe a Paris

パリでエテイヤ・タロットの取材を終えた、占い師・浅野太志の日々の活動をつづります。

今までに歩んできた人生は全て正しい

 おとといのまるで春のような気候も束の間、立春を迎えたと同時に、外は極めつけの寒さで、昨日の東京では雪が降りました。

 寒過ぎです…
 でも逆に言えば、もうこれ以上寒くなる事もないのかも知れません。

 春まで、あともう一息… もうちょっとの辛抱です!

 実際の気候もそうですけど、人生の中にも凍えそうな冬の時期というのがあります。

 そういう時って、自分の中にその原因があったりする事も多いのですが、その渦中にいると、頭では分かっていても、そのパターンから抜け出せなかったりします。

 つい先日読んだ一冊の本は、愛本絵美さんという女性の著者が書いた自分の人生の半世紀を綴った体験記でした。

 普通だったら、中々ここまでは書けないような、みっともない自分をありのままにさらけ出した感動の自叙伝です。

真実のラブレター 真実のラブレター
 (愛本絵美著・カナリア書房刊/1,365円 + 税)


 若いOLだった愛本さんが夢見ていた、理想の男性との結婚とコトブキ退社。

 その念願が現実のものとなって、彼の実家へと嫁ぐ事になるのですが、憧れていたはずのその現実は、決して幸せなものではありませんでした。

 3人の子供を産み育てるも、その彼の実家では姑や小姑とのつき合いに苦慮し、別居してからも今度は夫との関係や子育てに嫌気がさし、どんどんと心がすさんでいきます。

 つまり、そこには愛本さんが探し求めていたはずの幸せはなかったんですね…

 心の行き場をなくした愛本さんは、隠れてキッチンでお酒を飲んだり、夫のクレジットカードを使って高額な買い物をしたり、出会い系サイトで出会った若い男性と不倫をしたりします。

 やがてそれが発覚して、親戚中の知る所となり、夫とも離婚し、子供達にも二度と会わせてもらえなくなってしまいます。

 その後、愛本さんはスナックのホステスをしながら、生計を立てるも、出会い系で知り合った若い男性に、稼いだお金を全部使いこまれたり、暴行や脅迫を受ける毎日が続きます。

 痛々しいばかりの人生の冬の時代で、普通の人なら、こんな過去は誰にも知られたくないと思うでしょう。

 愛本さんが勇気を振り絞って、本の中で全てをさらけ出したのは、自分の愛する人達に、本当の気持ちを伝えたかったから…

 この本の題名は、「真実のラブレター」 ですが、本文の最後に自分の愛する人達に向けた、愛本さんの心の叫びと言ってもいい、一人一人への 「ラブレター」 が書かれているのが、非常に感動的です。

 確かに客観的に見れば、夫のカードを使ってお金を引き出したり、出会い系で出会った男性と不倫をしたりして、自分で自分が不幸になる下地を作った訳ですから、「自業自得」 とか 「自分がまいた種」 という言葉が当てはまらなくもないでしょう。

 でも、人生の中で不幸や苦しみの渦中にいると、自分で自分が見えなくなってしまう事も、また事実です。
 逆の言い方をすれば、自分で自分の行動を客観的に見る事が出来て、制御できるようであれば、もう人生の冬の時代は終わっているとも言えます。

 それにしても、人生というのは面白いもので、ある時期が来ると、まるで春の日差しに雪が解けていくように、スーッと冬の苦しみから解放されて行きます。

 愛本さんの場合も例外ではありません。
 そのきっかけは、今のご主人であるTさんとの出会い…

 Tさんは、愛本さんにこう語ったそうです。
 
「過去は消せない。一緒に前を向いて歩こうよ」

 なんとも優しい言葉です。

 過去の過ちが消えないからと言って、必要以上に自分を責める事もありません。
 人間誰だって、間違いはあるのですから… 

 この本の中で、僕が、「これはいい言葉だな」 って思ったのが、次の言葉です。

 「正しい、間違い」 で言ったら、私の人生は間違っていたことばかり。でも、私のアートの考え方で言ったら、それはすべて正しく、面白いのです。
 (愛本絵美 著 「真実のラブレター」 より)


 愛本さんは、大人の 「おもしろアート塾」 というのを主催されているそうです。

 人生というアートの世界では、一見描きそこないの色や線が、胸を打つような感動を与えてくれる事もある…

 過去の過ちは、ふと見方を変えれば、それのお陰でたくさんの事を学ぶ事が出来たとも言えます。
 その過去の体験を、味のあるものにするもしないも貴方しだいです。

 今までに歩んできた人生は全て正しい…

 全ての人生の体験を生かして、最高の 「人生」 という名のアートを作ろうではありませんか。


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