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浅野太志 songe a Paris

パリでエテイヤ・タロットの取材を終えた、占い師・浅野太志の日々の活動をつづります。

人は「忘れ神」

 パリに旅立つ前にある人から聞いた、心がじんと温かくなったお話があるんです。
 お話というか、神話とか寓話のような類いなんですけど…

 人というのは、生まれる前に神様と何かの約束をしているらしいんです。
 もちろん神様と約束するくらいの内容だから、きっと立派な内容なんでしょうけど、生まれてこの世で過ごしていると、その内容を忘れてしまう…
 だから、人間の事を 「忘れ神」(わすれがみ)って呼ぶらしい…

 何かの打ち上げでお酒が入っていた時に、帰りの電車の中で聞いた話です。
 抽象的な話なんですけど、何となく本当の話のように感じました。
 別にアルコールのせいで、そっちの世界にトリップしていた訳じゃないですけど…(笑)

 何でそんな風に思えたかというと、人間って、まわりが喜ぶような立派な事をしている時って、すごく心が気持ちいいって感じるからです。
 それは別に誰かにほめられたいからでもないし、自分の利益になるような事でもないのに…

 どこかの無神論者の人が言うように、人間が脳細胞の信号だけで行動を決める単なる動物だったとしたら、こういう事ってありえないと思うんですよね。
 もしそうなら、個体の生存本能だけで、もっとシンプルに動物的に思考していると思う…

 もちろん、生まれる前にした神様との約束の記憶がある訳ではないけれど、案外ありえる話のような気がするんです。

 仮にこの話が本当だったとしても、その記憶を思い出せないんだったら意味ないんじゃないか… って思う人もいるでしょうけど、僕はそうでもないと思うんですね。

 こういう神話や寓話の類いって、表面的なものじゃなくて、心の奥に語りかけている事があります。
 言ってみれば、表層意識では忘れていても、潜在意識は覚えているって事だってありますから…

 心理学のパイオニアであるカール・G・ユングは、人の意識というものを 「表層意識」 と 「個人的無意識」 と 「普遍的無意識」 の三層に分けて捉えました。
 最後の 「普遍的無意識」 というのは全ての人の意識の奥にある人類共通の意識の事です。

 ユングは 「世界中の神話が共通している理由は、神話というものが普遍的無意識の産物だからである」 と述べています。

 だから、表層意識でこういうのが理解できなくても何も問題はないし、あんまり表層意識で 「神様はこうだ」 なんて決めつけない方がいいんです。

 人は 「忘れ神」 …
 忘れてしまっていても神様には変わらないから、それぞれが尊い…

 僕時々、こうやって生きている事自体がものすごく貴重な事だと思うし、この瞬間そのものが奇跡だと思うんですよね。


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