浅野太志 songe a Paris

パリでエテイヤ・タロットの取材を終えた、占い師・浅野太志の日々の活動をつづります。

エジプシャン・タロット

 帰国の日程を目前にして、日々時間に追われるような毎日が続いています。
 本の原稿の仕事もすすめながらも、パリでのカフェ鑑定や日本とのスカイプ電話鑑定を、一日一件くらいのペースでさせて頂いていたりして、本当に日々充実しています。

 残りわずかなパリの滞在期間の間に、エテイヤの流れをくむ「エジプシャン・タロット」を、入手しておこうと思い、今日は、ステファンさんに教えてもらったGIBERT JEUNEという書店に行ってきました。
 
 GIBERT JEUNEは、サン・ミッシェル駅に8件もの店舗を持つ大型書店です。
 その中の「ESOTERISME」(秘教)という名の店舗、ここがこの前エテイヤ・タロットの本を買った場所です。(3/2ブログ 「エテイヤの影を追って」参照)

   GIBERT JEUNE

 ここでちょっとだけ専門的な話をさせて頂きます。 

 「エジプシャン・タロット」と言っても、必ずしもエテイヤの流れをくむタロット・カードを指し示すとは限らず、ポール・クリスチャン(エリファス・レヴィとほぼ同時期に活躍した、タロットの研究者)の流れをくむカードだったり、ただ単に、どこかの誰かがエジプト風にデザインしただけの、ウェイト版などの流れをくむカードだったりもします。

 そこで「エテイヤの流れをくむ、エジプシャン・タロット」と言葉を限定した場合、存在するカードは、およそ次の3つです。

 一つ目は、1789年に作られた、元祖エテイヤが考案したエジプシャン・タロット。(このレプリカのカードをは、僕はまだあつかえもしないのに、肌身離さず持っている)

 二つ目は、エテイヤの死後の1838年に発行された「偉大なるトートの書」と呼ばれる、改良版のエジプシャン・タロット。

 三つ目は、1865年に発行された「ご婦人の偉大な神託」と当初名付けられた、さらに改良版のエジプシャン・タロット。
 デザイン的には一番精錬されている。


 僕が今回欲しかったのは、二つ目の「偉大なるトートの書」バージョンでした。日本でも頑張って探し回していたのですが、どうしても見つける事ができなかったのです。

 ステファンさんは不在ですので、例によってまた一人です。
 店のご主人にタロットの写真を見せて、

 Donnez-moi ça, s'il vous plaît.
 (これは、ありますか)

 店のご主人はその写真を手に取って、じっくりとカタログを見渡してくれました。
 やがて、その中の一つを見つけて商品を見せてくれました。

 でも、そのタロット・カードは、三つ目の「ご婦人の偉大な神託」バージョンだったのですね。

 Non non … ça
 (いえいえ、これです)

 また、カタログを全部一通り見渡して、首をかしげるご主人。
 しばらくして、「やっぱりないよ。これじゃだめなの?」というリアクション。

 という事で、せっかくここまで来たので、そのタロット・カードを買う事にしました。

 二つ目の「偉大なるトートの書」は絶版品になっていて、元々入手が困難だとわかっていたので、ダメ元だったのです。

 でも買って良かったかな…。
 本場パリで買ったタロット・カードは、通販で買ったタロット・カードとは違って、パリの香りがします。(自分勝手な思い込み)

 エジプシャン・タロット

 滞在期間もあと僅かですが、パリにいる間にしておきたい事が、まだ残されています。

 パリの空気に存在する、エジプトの断片をつかみに、最後の探検に行ってきます。
 


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