2012.03.10
子供の頃の思い出
思い出す事の出来る一番古い記憶は、2歳の頃のものです。
母の自転車の後ろに乗せられて、繁華街のおもちゃ屋さんの前を通り過ぎた時、そこの店頭に飾ってあった、色鮮やかなプラスチック製の積み木が欲しくて、ねだった記憶です。
グリーンとピンクとイエロー、プラスチックの3色のパステルカラーの彩りがとても綺麗だったのを、断片的な記憶の中で覚えています。
そのプラスチックの積み木で、小学生の頃まで遊んでいました。
他に持っていたおもちゃは、将棋やチェス、トランプ、あと電卓をおもちゃ代わりにしていた記憶があります。
中でもトランプは、7つか8つ持っていましたね。
後片付けが苦手な子供でした。
だから、それだけの数のトランプがあっても、全部の枚数が揃っているものが一つもない……
まったく、どういう遊び方をしていたんでしょうね。
その7つか8つあるトランプが、全部ごちゃ混ぜになっていた記憶があります。
ちなみに、


のスートでおなじみの、我々が見慣れたトランプが初めて作られたのは、やはりフランスです。
それは、エテイヤの活躍する300年くらい前の出来事……
僕が、初めてタロット・カードの存在を知ったのは、小学校4年生の頃でした。
当時「小学館入門百科」というの本のシリーズを集めていたのです。
その中に「トランプ入門」という本があって、いつもよく読んでいました。
そうそう、これです。
ネットで調べてみたら、ありました。
懐かしいなあ……
この本の確か、最後の方のページに「トランプの歴史」という項目があったんです。
そして、次のような内容の事が書いてあったのを、うっすらと記憶しています。
トランプのルーツは、古代エジプトの「タロット・カード」に、さかのぼる事が出来る。
は、貴族を、
は神官を、
は商人を、
は農民を表していた。
元々は、大アルカナと呼ばれる「死神」とか「悪魔」などという22枚のカードがあったが、いつしか時代とともに消えてしまった。
唯一、その中で「愚者」と呼ばれるカードだけが「ジョーカー」という形で生き残った。
こんな感じの記事が書いてあったのを読んで、小学校4年生の僕は、母にこの「タロット・カード」というのを買ってくれと、ねだった記憶があります。
でもその時は、タロット・カードを手にする事は出来ませんでした。
初めてタロット・カードを手にしたのは、中学校2年の時。
近所の書店で購入しました。
そのタロット・カードは、エジプト風に描かれたウェイト版系のカードでした。
絵の内容は、ウェイト版そのものでしたが、背景にはピラミッドやら砂漠なんかが描かれていました。
こんな経緯があって、僕自身の中にも、タロット=エジプト起源 という図式が、自然と出来上がってしまっていたようです。
もう30年近くも前の話……
その頃は、タロットの起源は謎に包まれてハッキリしないが、エジプトである可能性が最も高い…… などと言われていました。
やがて、タロット・カードの本格的な研究が進むにつれ、どうやらタロット・カードというものは、イタリアが発祥の地である事がわかりました。
そして、タロットからトランプが作られたのではなく、トランプ(プレーイングカード)に、切り札カードという特殊なカードが加わる事によって出来たというのが、タロットの本当の所らしい、という事がわかってきました。
もちろん、それは占いをする為にはなく、単にカードゲームのバリエーションを増やすために……
やがて、そのカードは、イタリアからフランスへと伝わっていきます。
そしてやがて、パリの占い師・エテイヤによって、初めて本格的な占いの為のタロット・カードが作られるにいたるのです。
考古学者クール・ド・ジェブランによるタロットの古代エジプト起源説と、当時パリで流行していた古代エジプトブームを、エテイヤはカードにふんだんに散りばめながら、「エジプシャン・タロット」を製作しました。
タロット・カードに常につきまとう「エジプト」とは、アフリカ大陸ではなく、このパリの空気の中に存在していたようです。
……それにしてもここ2~3日、何だか、うなされそうなくらいエジプト漬けになっていました。
昨日ピラミッドビルを探しに、ポルト ドゥ ベルサイユに行ってきた後、パソコンを開いてみると、パリ在住のOさんから、
「パリにいらっしゃっていて日本食が食べたくなったら、ピラミッド駅に行くといいですよ。」
とメールが入っていました。
このタイミングで偶然にも、ピラミッド…… と思いながら、夕食はピラミッド駅に日本食を食べに行く事にしました。
まさにピラミッド駅周辺は、日本食堂街のメッカでした。
その中の一件のうどん屋さんの「かけうどん」食べました。
久しぶりに聞いた、店主の日本語と懐かしいうどんの食感……
ちょっとだけ、日本が恋しくなりました。
母の自転車の後ろに乗せられて、繁華街のおもちゃ屋さんの前を通り過ぎた時、そこの店頭に飾ってあった、色鮮やかなプラスチック製の積み木が欲しくて、ねだった記憶です。
グリーンとピンクとイエロー、プラスチックの3色のパステルカラーの彩りがとても綺麗だったのを、断片的な記憶の中で覚えています。
そのプラスチックの積み木で、小学生の頃まで遊んでいました。
他に持っていたおもちゃは、将棋やチェス、トランプ、あと電卓をおもちゃ代わりにしていた記憶があります。
中でもトランプは、7つか8つ持っていましたね。
後片付けが苦手な子供でした。
だから、それだけの数のトランプがあっても、全部の枚数が揃っているものが一つもない……
まったく、どういう遊び方をしていたんでしょうね。
その7つか8つあるトランプが、全部ごちゃ混ぜになっていた記憶があります。
ちなみに、




それは、エテイヤの活躍する300年くらい前の出来事……
僕が、初めてタロット・カードの存在を知ったのは、小学校4年生の頃でした。
当時「小学館入門百科」というの本のシリーズを集めていたのです。
その中に「トランプ入門」という本があって、いつもよく読んでいました。

ネットで調べてみたら、ありました。
懐かしいなあ……
この本の確か、最後の方のページに「トランプの歴史」という項目があったんです。
そして、次のような内容の事が書いてあったのを、うっすらと記憶しています。
トランプのルーツは、古代エジプトの「タロット・カード」に、さかのぼる事が出来る。




元々は、大アルカナと呼ばれる「死神」とか「悪魔」などという22枚のカードがあったが、いつしか時代とともに消えてしまった。
唯一、その中で「愚者」と呼ばれるカードだけが「ジョーカー」という形で生き残った。
こんな感じの記事が書いてあったのを読んで、小学校4年生の僕は、母にこの「タロット・カード」というのを買ってくれと、ねだった記憶があります。
でもその時は、タロット・カードを手にする事は出来ませんでした。
初めてタロット・カードを手にしたのは、中学校2年の時。
近所の書店で購入しました。
そのタロット・カードは、エジプト風に描かれたウェイト版系のカードでした。
絵の内容は、ウェイト版そのものでしたが、背景にはピラミッドやら砂漠なんかが描かれていました。
こんな経緯があって、僕自身の中にも、タロット=エジプト起源 という図式が、自然と出来上がってしまっていたようです。
もう30年近くも前の話……
その頃は、タロットの起源は謎に包まれてハッキリしないが、エジプトである可能性が最も高い…… などと言われていました。
やがて、タロット・カードの本格的な研究が進むにつれ、どうやらタロット・カードというものは、イタリアが発祥の地である事がわかりました。
そして、タロットからトランプが作られたのではなく、トランプ(プレーイングカード)に、切り札カードという特殊なカードが加わる事によって出来たというのが、タロットの本当の所らしい、という事がわかってきました。
もちろん、それは占いをする為にはなく、単にカードゲームのバリエーションを増やすために……
やがて、そのカードは、イタリアからフランスへと伝わっていきます。
そしてやがて、パリの占い師・エテイヤによって、初めて本格的な占いの為のタロット・カードが作られるにいたるのです。
考古学者クール・ド・ジェブランによるタロットの古代エジプト起源説と、当時パリで流行していた古代エジプトブームを、エテイヤはカードにふんだんに散りばめながら、「エジプシャン・タロット」を製作しました。
タロット・カードに常につきまとう「エジプト」とは、アフリカ大陸ではなく、このパリの空気の中に存在していたようです。
……それにしてもここ2~3日、何だか、うなされそうなくらいエジプト漬けになっていました。
昨日ピラミッドビルを探しに、ポルト ドゥ ベルサイユに行ってきた後、パソコンを開いてみると、パリ在住のOさんから、
「パリにいらっしゃっていて日本食が食べたくなったら、ピラミッド駅に行くといいですよ。」
とメールが入っていました。
このタイミングで偶然にも、ピラミッド…… と思いながら、夕食はピラミッド駅に日本食を食べに行く事にしました。
まさにピラミッド駅周辺は、日本食堂街のメッカでした。

久しぶりに聞いた、店主の日本語と懐かしいうどんの食感……
ちょっとだけ、日本が恋しくなりました。