浅野太志 songe a Paris

パリでエテイヤ・タロットの取材を終えた、占い師・浅野太志の日々の活動をつづります。

雨のパリと凱旋門

 昨日は勢いで、エテイヤのタロット本を翻訳するぞ~、と力んだものの、やはりそう簡単なものではないようです。

 もちろん完璧な翻訳を目指している訳ではないのですが、例えば一つの単語にも複数の意味があって、どれを採用するかによって、意味は違ってきてしまうし、どの語句がどの語句を修飾しているかという事の見極めも、かなり難しいです。

 まあ、長丁場ですね。

 家にこもって、ずっと翻訳をやり続けていたら、頭がパンクしそうになりました。

 時計を見たら午後3時半、よし、こんな時はパリの名所に行ってよう~、と思い立ちました。

 パリは朝明るくなるのが遅い分、夜暗くなるのも遅いのです。

 パリの名所といえば、やっぱり、かの英雄ナポレオンの権威の象徴、凱旋門 でしょう。

 でも、先日行った近所のマルシェとは違い、ずいぶんと、このアパルトマンからは遠いようです…。

   地図

 今度は本当に大丈夫か~。

 外は雨が降りそうなので、折りたたみ傘と地図とカメラと電子辞書を持って、いざ出陣!

バス
 多分、バスに乗ればたどり着きそうな感じだったので、近くのバス停から市内バスに乗り込みました。


 車窓から見るパリの街はもう最高…。
 思わずため息が出るくらいです。

 バスの中の人たちは、初めて会う人同士でも、気さくに笑顔で語り合っています。
 僕は言葉が解らないので、会釈するだけ…。

 「どこへ行くの?」
 みたいな事を前に座った女性に尋ねられて、地図の凱旋門を指差す僕に、(注:パリのバスは4人掛けで、向かい合っています)

 「このバスは止まらないからメトロに乗り換えないとだめだよ」と、彼女は教えてくれました。

 すると、向こうの席に座っていた別の男性が「次の次のオペラという停留所だよ」と、声をかけてくれるんです。
 みんな陽気で満面の笑顔です。

 Merci beaucoup!(ありがとうございます)を繰り返して、オペラの停留所で降りました。

 雨がパラパラと降りだしてきたので、急ぎ足で歩くと、何やら観光写真で良く見た事のある建物が…

   オペラガルニエ

 これはあの オペラ座 ではありませんか。

 期せずして、すごい所に来てしまった…、と思いながら、オペラの地下鉄の駅がどこにあるかを、通りがかりのパリジェンヌに尋ねてみます。

 Je voudrais visiter le metro.!
 (地下鉄に行きたいのですが)

 言葉で説明しようとしても理解できない僕に、彼女は手招きして地下鉄の駅まで案内してくれました。

 かろうじて地下鉄についたものの、今度は一体どの電車に乗ったらいいのか…。

 地図を片手にうろうろしている僕に、どこからか懐かしい日本語が…、フランス人の彼氏と連れ添った日本人の女性でした。

 困っている僕を見かねて、声をかけてくれたんです。

 「凱旋門は、シャルル・ド・ゴール・エトワール駅で降ります。ここからだと、コンコルド駅に降りて、そこでデファンス行きに乗り換えるといいですよ。」

 すると一緒に連れ立っているフランス人の彼が、何か話してくれています。

 「凱旋門はスリが多いから、特に若い集団の女性には気を付けて、と彼が言っています。」
 
 「ありがとうございます。 Merci beaucoup!
 二人にお礼を言って、目的のシャルル・ド・ゴール・エトワール駅へ。

 外はすっかり雨が降り出しました。

 ついに到着~!

   凱旋門

 親切なフランス人の方が、写真を撮ってくれました。

 スリに気をつけながら、凱旋門の彫刻をぐるりと見てまわり、帰路へ。
 降り続ける雨と人の温もりが、じんわりと胸にしみます。

 帰り道はまた、それなりにいろいろあったんですけど、それはまた明日書きますね。


 パリは何て素敵な優しい街なんだろう!
 すっかり僕は、この街に魅了されてしまいました。

 そして、心がポカポカと温かくなっているのを感じます。

 人に優しくしたいと思うのに、どうしても優しくなれない自分がいて、ジレンマを感じる事があったなら、こんな風に、人の温もりに目一杯ふれてみるのも良いみたいです。

 いつの間にか、猛烈に人に優しくしてあげたくなっている自分がそこにいる事に、気づかされます。

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