2012.03.05
雨のパリと凱旋門
昨日は勢いで、エテイヤのタロット本を翻訳するぞ~ と力んだものの、やはりそう簡単なものではないようです。
もちろん完璧な翻訳を目指している訳ではないのですが、例えば一つの単語にも複数の意味があって、どれを採用するかによって、意味は違ってきてしまうし、どの語句がどの語句を修飾しているかという事の見極めも、かなり難しいです。
まあ、長丁場ですね。
家にこもって、ずっと翻訳をやり続けていたら、頭がパンクしそうになりました。
時計を見たら午後3時半、よし、こんな時はパリの名所に行ってみよう~ と思い立ちました。
パリは朝明るくなるのが遅い分、夜暗くなるのも遅いのです。
パリの名所といえば、やっぱり、かの英雄ナポレオンの権威の象徴、凱旋門 でしょう。
でも、先日行った近所のマルシェとは違い、ずいぶんと、このアパルトマンからは遠いようです……

今度は本当に大丈夫か~。
外は雨が降りそうなので、折りたたみ傘と地図とカメラと電子辞書を持って、いざ出陣!

多分、バスに乗ればたどり着きそうな感じだったので、近くのバス停から市内バスに乗り込みました。
車窓から見るパリの街はもう最高……
思わずため息が出るくらいです。
バスの中の人たちは、初めて会う人同士でも、気さくに笑顔で語り合っています。
僕は言葉が解らないので、会釈するだけ……
「どこへ行くの?」
みたいな事を前に座った女性に尋ねられて、地図の凱旋門を指差す僕に、(注:パリのバスは4人掛けで、向かい合っています)
「このバスは止まらないからメトロに乗り換えないとだめだよ」と、彼女は教えてくれました。
すると、向こうの席に座っていた別の男性が「次の次のオペラという停留所だよ」と、声をかけてくれるんです。
みんな陽気で満面の笑顔です。
Merci beaucoup!(ありがとうございます)を繰り返して、オペラの停留所で降りました。
雨がパラパラと降りだしてきたので、急ぎ足で歩くと、何やら観光写真で良く見た事のある建物が……

これはあの オペラ座 ではありませんか。
期せずして、すごい所に来てしまった…、と思いながら、オペラの地下鉄の駅がどこにあるかを、通りがかりのパリジェンヌに尋ねてみます。
Je voudrais visiter le metro.!
(地下鉄に行きたいのですが)
言葉で説明しようとしても理解できない僕に、彼女は手招きして地下鉄の駅まで案内してくれました。
かろうじて地下鉄についたものの、今度は一体どの電車に乗ったらいいのか……
地図を片手にうろうろしている僕に、どこからか懐かしい日本語が…… フランス人の彼氏と連れ添った日本人の女性でした。
困っている僕を見かねて、声をかけてくれたんです。
「凱旋門は、シャルル・ド・ゴール・エトワール駅で降ります。ここからだと、コンコルド駅に降りて、そこでデファンス行きに乗り換えるといいですよ」
すると一緒に連れ立っているフランス人の彼が、何か話してくれています。
「凱旋門はスリが多いから、特に若い集団の女性には気を付けて、と彼が言っています」
「ありがとうございます。 Merci beaucoup!」
二人にお礼を言って、目的のシャルル・ド・ゴール・エトワール駅へ。
外はすっかり雨が降り出しました。
ついに到着~!

親切なフランス人の方が、写真を撮ってくれました。
スリに気をつけながら、凱旋門の彫刻をぐるりと見てまわり、帰路へ。
降り続ける雨と人の温もりが、じんわりと胸にしみます。
帰り道はまた、それなりにいろいろあったんですけど、それはまた明日書きますね。
パリは何て素敵な優しい街なんだろう!
すっかり僕は、この街に魅了されてしまいました。
そして、心がポカポカと温かくなっているのを感じます。
人に優しくしたいと思うのに、どうしても優しくなれない自分がいて、ジレンマを感じる事があったなら、こんな風に、人の温もりに目一杯ふれてみるのも良いみたいです。
いつの間にか、猛烈に人に優しくしてあげたくなっている自分がそこにいる事に、気づかされます。
もちろん完璧な翻訳を目指している訳ではないのですが、例えば一つの単語にも複数の意味があって、どれを採用するかによって、意味は違ってきてしまうし、どの語句がどの語句を修飾しているかという事の見極めも、かなり難しいです。
まあ、長丁場ですね。
家にこもって、ずっと翻訳をやり続けていたら、頭がパンクしそうになりました。
時計を見たら午後3時半、よし、こんな時はパリの名所に行ってみよう~ と思い立ちました。
パリは朝明るくなるのが遅い分、夜暗くなるのも遅いのです。
パリの名所といえば、やっぱり、かの英雄ナポレオンの権威の象徴、凱旋門 でしょう。
でも、先日行った近所のマルシェとは違い、ずいぶんと、このアパルトマンからは遠いようです……

今度は本当に大丈夫か~。
外は雨が降りそうなので、折りたたみ傘と地図とカメラと電子辞書を持って、いざ出陣!

多分、バスに乗ればたどり着きそうな感じだったので、近くのバス停から市内バスに乗り込みました。
車窓から見るパリの街はもう最高……
思わずため息が出るくらいです。
バスの中の人たちは、初めて会う人同士でも、気さくに笑顔で語り合っています。
僕は言葉が解らないので、会釈するだけ……
「どこへ行くの?」
みたいな事を前に座った女性に尋ねられて、地図の凱旋門を指差す僕に、(注:パリのバスは4人掛けで、向かい合っています)
「このバスは止まらないからメトロに乗り換えないとだめだよ」と、彼女は教えてくれました。
すると、向こうの席に座っていた別の男性が「次の次のオペラという停留所だよ」と、声をかけてくれるんです。
みんな陽気で満面の笑顔です。
Merci beaucoup!(ありがとうございます)を繰り返して、オペラの停留所で降りました。
雨がパラパラと降りだしてきたので、急ぎ足で歩くと、何やら観光写真で良く見た事のある建物が……

これはあの オペラ座 ではありませんか。
期せずして、すごい所に来てしまった…、と思いながら、オペラの地下鉄の駅がどこにあるかを、通りがかりのパリジェンヌに尋ねてみます。
Je voudrais visiter le metro.!
(地下鉄に行きたいのですが)
言葉で説明しようとしても理解できない僕に、彼女は手招きして地下鉄の駅まで案内してくれました。
かろうじて地下鉄についたものの、今度は一体どの電車に乗ったらいいのか……
地図を片手にうろうろしている僕に、どこからか懐かしい日本語が…… フランス人の彼氏と連れ添った日本人の女性でした。
困っている僕を見かねて、声をかけてくれたんです。
「凱旋門は、シャルル・ド・ゴール・エトワール駅で降ります。ここからだと、コンコルド駅に降りて、そこでデファンス行きに乗り換えるといいですよ」
すると一緒に連れ立っているフランス人の彼が、何か話してくれています。
「凱旋門はスリが多いから、特に若い集団の女性には気を付けて、と彼が言っています」
「ありがとうございます。 Merci beaucoup!」
二人にお礼を言って、目的のシャルル・ド・ゴール・エトワール駅へ。
外はすっかり雨が降り出しました。
ついに到着~!

親切なフランス人の方が、写真を撮ってくれました。
スリに気をつけながら、凱旋門の彫刻をぐるりと見てまわり、帰路へ。
降り続ける雨と人の温もりが、じんわりと胸にしみます。
帰り道はまた、それなりにいろいろあったんですけど、それはまた明日書きますね。
パリは何て素敵な優しい街なんだろう!
すっかり僕は、この街に魅了されてしまいました。
そして、心がポカポカと温かくなっているのを感じます。
人に優しくしたいと思うのに、どうしても優しくなれない自分がいて、ジレンマを感じる事があったなら、こんな風に、人の温もりに目一杯ふれてみるのも良いみたいです。
いつの間にか、猛烈に人に優しくしてあげたくなっている自分がそこにいる事に、気づかされます。