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なぜあの時パリだったのか

 昨夜はなかなか寝つけませんでした。
 いっその事、その時間に原稿の仕事に取り掛かろうかとも考えたんですけど、今日は早起きしなければならない予定があって、少しでも休んでおこうと、ベッドの中にいました。

 何だかずっと、胸が高鳴っていたのです。
 ベッドの中で、去年パリに旅立った時の思い出が、まるで走馬灯のように駆け巡っていました。

 ちょうど、去年の今日の今ぐらいの時間に、パリの地に初めて足を踏み入れたんです。
 (2012/2/27ブログ 「浅野太志 In Paris」 参照)

 何で、あの時行ったのがパリだったんだろう…… って、時々思います。

 もちろん、エテイヤのタロットに魅せられてパリに旅立ったというのも、まぎれもない事実なんですけど、それ以外にも、パリじゃなければいけない理由があるような気がする……

 吉方位だから…… というような理由じゃなくてです(笑)

 漠然としているんですけど、今、僕がこんなにも開放された気持ちで一年以上も居続けられているのは、あのパリの地と何か関係があるような気がするんです。

 なんか…… こんな事を書くと変な人と思われるかもしれないですけど、いや、もうとっくに変な人だと思われているだろうからいいんですけど(笑)

 遠い昔、あそこに住んでいたような気がするんですよ…… 多分……

 パリの街並みを見た時に、涙があふれそうなくらい感動したんです。
 それで、今まで抱えていたトラウマとか、ずっと心の中で割り切れない状態でくすぶっていた思い出が、パーッと溶けていったんです。

 思わず 「ありがとう……」 って言葉を何度もつぶやいていました。
  「Merci <メースィ>」 って言えれば、もっとカッコ良かったんでしょうけど(笑)

 この街こそが、僕の欲していたものだと思った……

 別に、彼女が出来た…… とか、念願の本が出版できた…… とか、そんなこの世的な喜びじゃなくて、あのパリの街並みを見ただけで、胸がいっぱいになったんです。

 きっと僕の心の故郷(ふるさと)がパリだったんだと思う。

 誰でもきっと、今までの人生の価値観をくつがえしてしまう、そういう場所があるんじゃないかと思います。

 それはこの日本かも知れないし、イタリアかも知れない。
 スペインかも知れないし、アメリカかも知れない。
 ひょっとしたら、名もないような南の島かも知れないけど……

 たまたま僕の場合は、それがパリだった。

 人生がくすぶって、夢や希望が持てなくなった時、旅立ってみたらいいです。

 きっとその場所で、なくしかけていた自分を見つけられるはずだから……

あの日起こった奇跡

 ちょうど一年前の今日(2012/2/26)、僕は成田空港から、パリへと旅立ちました。

 あのパリの取材は、精一杯予算を切り詰めたつもりですが、それでもかなり費用が掛かっているんです。

 ちなみに、パリ行きの航空券のチケットは、2週間前の予約にもかかわらず(パスポートを取るのが、ギリギリになった関係でそうなった)奇跡的に、エコノミークラスの席がたった一席だけ空いていました。

 この旅行は、九星気学ではもちろん大吉方位ですが、「金函玉鏡(きんかんぎょっきょう)」 という特殊な方位術でも、その日のその時間に日本を出発すると、偶然にも大吉中の大吉になっていました。

 そんな訳で、航空券に関しては格安の予算で抑えられたのですが、それでもパリのアパルトマンの契約費用とか、ステファンさんにお支払いする通訳兼マネジメント費用とか、いろいろと合わせるとかなりの金額になります。

 それと同時に、当時住んでいた横浜のアパートの家賃はそれなりの金額だったので、パリに滞在中は最低限の家賃に抑えようと引っ越しの手配もしたら、見事に全財産が無くなりました。
 残ったのは1万円札たった1枚のみ……(笑)

 まさに、僕にとって今回のパリ行きは、一世一代の大勝負でした。

 ところが、その一世一代の大勝負の日に、僕はとんでもないドジをやらかしているんです。

 実は、引っ越しの準備や、円をユーロに換金したりとか、新しくブログを開設したりとか、いろんな準備に追われていて、出発当日まで、荷物の準備を全くしていなかったんですね。
 まあ、3時間もあれば荷物の準備なんて楽勝にできるだろうとタカをくくっていました。

 出発の当日、朝一番でスーパーに行って、生活用品やら、パリで自炊しようとお米やらレトルトカレーやらを買いだしました。
 パリの物価は相当高いと聞いていたし、フランス語が話せなくて、食べ物が買えなかったら困るから、日本で調達して置こうと思ったんです(笑)

 そして、荷物をスーツケースとキャリーバックに入れてまとめようとした時、ある事に気づいたのです。

 それは、パリに持っていくつもりのキャリーバックを前の職場に置きっぱなしにしてしまったという事……

 一瞬真っ青になりましたが、家じゅうの荷物が入れられそうなものを探して、その中に衣類やら生活用品、占いの道具、そして買いだしたお米なんかを無理矢理に詰め込みました。

 何が何でも全部持っていきたいと欲張ったので、相当に苦心して、荷作りが済んだ時には、かなりの時間が過ぎてしまっていたんです。

 で、携帯の 「路線案内」 で、成田空港への乗り換えの方法を検索した時…… 僕は発狂しそうなくらいのパニックに襲われました。

 なんと、検索結果で出てきた成田空港への到着時刻は、パリ行きの飛行機のチェックインの一時間後だったのです。

 一瞬、天と地がひっくり返ったような感覚になりました。

 夢なら早く覚めてほしい……

 全財産をパリの生活費用に使うユーロに替えていた僕にとって、もう一度、航空チケットを買いなおして、改めてパリに行く機会を待つという選択肢は残されていませんでした。

 あらゆる思考が頭の中にぶちまけられて、気がついた時には、泣きそうになりながら、お米の入った重いスーツケースと4つのバックを全身に抱えて、地下鉄の駅に向かって全速力で駆け出していました。

 あれはオリンピック選手並みのスピードだったと思います(笑)
 外は2月の真冬なのに、汗をかいていましたから……

 まず、最初に起こった奇跡は、僕が駅のプラットホームに駆けつけると同時に、乗るべき電車の扉が開いた事……
 その時は乗った電車の中で、心臓発作を起こしそうになっていました。
   駆け込み乗車は危険ですから、やめましょう(笑)

 そして、続いての乗換駅でも、同じような事が起きました。

 その次のターミナル駅でも、待ち時間1分ぐらいで、「普通 成田空港行」 の電車が到着しました。

 それでも、正直な所、一時間の遅れが取り戻せたとは思えませんでした。
 でも、考えた所で、なるようにしかならない……

 僕はあまり人の乗っていないその電車の座席に、どっかりと腰を下ろして、使い慣れていないスマートフォンをいじりながら、その日のブログを更新していました。
 まるで自分の運命を信じるように……
 (2012/2/26ブログ 「旅立ちの時」 参照)

 ブログを打ち終えた時、何となくもう一回、路線案内を検索してみようという気分になりました。

 すると、次に停車する駅で、特別快速の 「成田空港行」 に乗り換えられる事がわかりました。

 その特別快速に乗り換えて、目的の成田空港に到着したのは、チェックインの時刻の15分後…… 空港の案内の人が、係の人に連絡を取ってくれて、何とか飛行機に乗せてもらえる事になったのです。
 まあ、ここでもう一つハプニングがあったのですが(笑)
 (2012/5/14ブログ 「固定観念を打ち破れば、運が開く」 参照)

 今でも、一年前のあの日の記憶がよみがえります。
 そして、その度に、運命の神様に感謝しています。

 あの時は、神様が僕を助けてくれたと、本気で思った……

 だから、もう自分の欲得の為だけに生きるのはやめようと思いました。

 あの日起こった奇跡は僕に、人生の中でかけがいのない大切な事を教えてくれました。

 そのままそのまま……
 くじけないで運命を信じて、これからも全力で生きていくつもりです。


プロフィール

浅野 太志

Author:浅野 太志

14歳の頃から、占いの世界に興味を持つ変わり者。
フランス・パリでエテイヤ・タロットの取材を終え、占い師として活動再開。
専門は、四柱推命、タロット、姓名判断など。


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