2012.10.08
フランス式人生の楽しみ方
この前、国会図書館に行った時に読んだ 、「お金がなくても平気なフランス人 お金があっても不安な日本人」(吉村葉子著・講談社文庫/560円)は、本当にツボにはまったというか、面白い本でした。
著者の吉村葉子さんの本には、フランスと日本のそれぞれ国民性や価値観の違いなどについて書かれているものが他にもたくさんあるのですが、中でもこの本は、とてもわかりやすいです。
フランスに行った日本人が考える事は、誰でも同じなんだな…… なんて考えさせられました(笑)
僕がパリに着いて真っ先に探したのは、ジュースの自動販売機でした。 やっぱり、日本人は自販機探すらしい…
ところが街を歩いていてもどこにも見当たらない…… パリの街には自動販売機がほとんど存在しないんですよ。
たまに、数少ないジュースの自動販売機を見つける事ができたとしても、まず壊れているんです(笑)
これはどうやら、街中に自動販売機があふれている日本という国の方が、世界で特殊らしいです。
日本に来た外国人は、みんな日本の自動販売機の素晴らしさに感動するんですね。
性能もすごいけど、壊れていない所がすごい…… 外国じゃ窃盗犯にすぐに壊されますから……
我々にとっては当たり前の事ですけど、日本のこういう治安の良さというのは世界に類を見ないです。
それに、フランスの人は、ジュースの自動販売機なんて必要としないんですね。
そんなものなくたって、カフェに立ちよればいいし、お金を掛けたくなければ、お店でドリンクを買えばいいし、家に帰って飲み物を作ればいい……
まあ、確かにそうです。
ちなみにパリには、コンビニもないです。
わざわざ深夜に買い物なんてしなくたっていい、というのがフランス人の考え方です。
逆に日本人というのは、いつでもさらなる利便性を追求しようとする……
国民性の違いですね。それぞれに良さがあります。
フランス人というのは、日本人に比べて非常に合理的です。
日本人は、もっと便利なものを……、もっと豊かなものを……、と常に上を目指していこうとする所はすごいけど、フランス人から見たら、頑張っている割には非効率… という事になるらしいです。
日本人は必要のない所にお金をかけ過ぎるし、無駄が多すぎる…
例えばフランスでは、マダム達がお茶会をする時のおやつは、家で焼いたクッキーだったり、簡素なタルトケーキだったりします。大して凝ったものでもなく、ただ、できあいの材料で作りました、というような……
間違っても日本のお茶会のように、銀座コージーコーナーのケーキやプリンが出てくる事はないんですね。
そんな所でお金をかけるなんて、フランス人からしたらありえない……
どこかのお家にお邪魔した時に、てんや物の食事が出るなんて事もありません。フランスでは、それは逆に招待したお客様に失礼だったりします。
必ず例外なく、手作りの家庭料理が出てきます。
これは、この本に載っていたフランス人の彼氏と恋仲になった日本人女性の話です。
おなかがすいた彼の為に、昼食にステーキを作ってあげようとした日本人の彼女が、お肉を焼いた後すぐにフライパンを洗おうとしたんですね。
早く洗わないとフライパンに油がこびりつく… 日本人の考えそうな事です(笑)
そうしたら、フランス人の彼氏に、Mais non! <メ ノン>(= おバカ)って言われて、フライパンを取り上げられたそうです。
あの肉汁は、フランス人にとっては貴重なソースなんですね。他のおかずの味付けにする……
日本人にはそういう感覚がないから、さっさと熱い内にフライパンを洗ってしまえ…… って事になるんですけど。
買い物でも、スーパーのパックのサラダは滅多に売れないそうです。
フランスの野菜は新鮮で安いですから…… 人件費の分高くなった出来合いのサラダを、わざわざ買うフランス人は滅多にいません。
だいたいフランス人は欲しい物をお店で見つけても、財布を出して買おうとはしないです。
本当に自分にとって必要なものしか買わない……
フランス人というのは常に、「無いものねだりなんてしないで、さっさとあきらめて、叶う範囲での幸せを探す」 という思考になります。
C'est la vie. <セラビ>(= それが人生よ)なんて言いながら、人生を楽しんでしまう。
日本人は優秀な民族ですけれど、それ故にいつもせかされて、人生を楽しめていない所があるかも知れません。
時にはパリ風に少し肩の力を抜いて、無駄のない人生を楽しんでみるのもいいかも知れません。

フランスに行った日本人が考える事は、誰でも同じなんだな…… なんて考えさせられました(笑)
僕がパリに着いて真っ先に探したのは、ジュースの自動販売機でした。 やっぱり、日本人は自販機探すらしい…
ところが街を歩いていてもどこにも見当たらない…… パリの街には自動販売機がほとんど存在しないんですよ。
たまに、数少ないジュースの自動販売機を見つける事ができたとしても、まず壊れているんです(笑)
これはどうやら、街中に自動販売機があふれている日本という国の方が、世界で特殊らしいです。
日本に来た外国人は、みんな日本の自動販売機の素晴らしさに感動するんですね。
性能もすごいけど、壊れていない所がすごい…… 外国じゃ窃盗犯にすぐに壊されますから……
我々にとっては当たり前の事ですけど、日本のこういう治安の良さというのは世界に類を見ないです。
それに、フランスの人は、ジュースの自動販売機なんて必要としないんですね。
そんなものなくたって、カフェに立ちよればいいし、お金を掛けたくなければ、お店でドリンクを買えばいいし、家に帰って飲み物を作ればいい……
まあ、確かにそうです。
ちなみにパリには、コンビニもないです。
わざわざ深夜に買い物なんてしなくたっていい、というのがフランス人の考え方です。
逆に日本人というのは、いつでもさらなる利便性を追求しようとする……
国民性の違いですね。それぞれに良さがあります。
フランス人というのは、日本人に比べて非常に合理的です。
日本人は、もっと便利なものを……、もっと豊かなものを……、と常に上を目指していこうとする所はすごいけど、フランス人から見たら、頑張っている割には非効率… という事になるらしいです。
日本人は必要のない所にお金をかけ過ぎるし、無駄が多すぎる…
例えばフランスでは、マダム達がお茶会をする時のおやつは、家で焼いたクッキーだったり、簡素なタルトケーキだったりします。大して凝ったものでもなく、ただ、できあいの材料で作りました、というような……
間違っても日本のお茶会のように、銀座コージーコーナーのケーキやプリンが出てくる事はないんですね。
そんな所でお金をかけるなんて、フランス人からしたらありえない……
どこかのお家にお邪魔した時に、てんや物の食事が出るなんて事もありません。フランスでは、それは逆に招待したお客様に失礼だったりします。
必ず例外なく、手作りの家庭料理が出てきます。
これは、この本に載っていたフランス人の彼氏と恋仲になった日本人女性の話です。
おなかがすいた彼の為に、昼食にステーキを作ってあげようとした日本人の彼女が、お肉を焼いた後すぐにフライパンを洗おうとしたんですね。
早く洗わないとフライパンに油がこびりつく… 日本人の考えそうな事です(笑)
そうしたら、フランス人の彼氏に、Mais non! <メ ノン>(= おバカ)って言われて、フライパンを取り上げられたそうです。
あの肉汁は、フランス人にとっては貴重なソースなんですね。他のおかずの味付けにする……
日本人にはそういう感覚がないから、さっさと熱い内にフライパンを洗ってしまえ…… って事になるんですけど。
買い物でも、スーパーのパックのサラダは滅多に売れないそうです。
フランスの野菜は新鮮で安いですから…… 人件費の分高くなった出来合いのサラダを、わざわざ買うフランス人は滅多にいません。
だいたいフランス人は欲しい物をお店で見つけても、財布を出して買おうとはしないです。
本当に自分にとって必要なものしか買わない……
フランス人というのは常に、「無いものねだりなんてしないで、さっさとあきらめて、叶う範囲での幸せを探す」 という思考になります。
C'est la vie. <セラビ>(= それが人生よ)なんて言いながら、人生を楽しんでしまう。
日本人は優秀な民族ですけれど、それ故にいつもせかされて、人生を楽しめていない所があるかも知れません。
時にはパリ風に少し肩の力を抜いて、無駄のない人生を楽しんでみるのもいいかも知れません。